床の間、生け花コレクション
床の間の生け花は妻の担当だったのですが、3年前に亡くなってからは僕が自分でやるようになりました。下の写真は生前の妻が活けた時のものです。花瓶挿しでもキマっているんですよね。ちなみに妻はとある家元に通ってお免状まで持っていました。
ここからは僕の活けたものです。最初はかなりデタラメでした(笑)。妻の仏壇の花を欠かさないようにしているので、定期的に近所の直売所へ買いに行くのですが、どうしても余りが出るので、それに庭や畑の野花や剪定枝などを加えて挿していきます。
やってみると、これがけっこう楽しいんですよね♬ あと、生け花のある空間と空気感というものが実にいい。
床の間以外に飾ることもあります。ビニールクロスでなく漆喰もしくは土壁、すなわち左官塗りの壁が後ろにあると生け花がいっそう映えます。また、花を飾ることでその空間がガラリと変わってしまう驚きもありました。
骨董市で大きな花瓶を入手。中央にでんと据えます。大輪の生け花でも、床の間は包容力が大きい。掛け軸は妻の書の作品です。
妻の三回忌を終えて、掛け軸を変えることにしました。これは僕の絵です。もう14年も前の昔のもので、手すき和紙にアクリル絵の具で描いています。この生け花はこの和室に3人のお客様が泊まられたときのものです。
節目の折には妻の名前にちなんでユリの花を。
正月飾りには鏡餅を隣に。
お餅も台座も自家製です。
春になりました。梅や水仙は香りもすばらしく、和室に馥郁とした匂いを与えてくれます。
ちなみに口が大きめの花瓶を使う場合、右の剣山ではなく左の「七宝三ツ輪」が便利です。骨董市で手に入れました。
バケツに挿しておいた最後の残り物、捨てる前にいいものだけ残し剪定して活けてみた。
今では和室に炉を切っておけばよかったかな〜、とちょっと後悔(笑)。
四季の植物が豊かで、かつ多彩な焼き物に恵まれたこの国では、生け花は無限の可能性を持っています。
皆様もぜひお楽しみください。