AKARIとKOTORI

香川県にもゆかりの深い彫刻家イサム・ノグチは、生涯にわたって照明器具「AKARI」をデザインし続けました。岐阜提灯からヒントを得たという竹と和紙によるAKARIは、様々なバリエーションがあり、世界中の人たちに愛されています。スタイルはまさしく提灯なのに、イサムの造形力によって、洋間にも実によく似合う美しさを持っています(写真は札幌「モエレ沼公園」の展示室のもの。高松では丸亀町商店街の「まちのシューレ963」で見る/購入することができます)。

さて、家を建てるとなると、決めなければならないことが次々と現れてきます。明り・照明もその一つです。どんな照明器具をどの位置で灯すのか? また、コンセントやスイッチはどの位置が理想的か? 部屋だけでなく、玄関にも廊下にも照明が必要ですよね。

明り一つで部屋の雰囲気はがらっと変わってしまうものです。が、現物の部屋がまだなくて、図面と想像上の空間にマッチした明りを思い描くのは難しいものです。で、結局どの部屋も無難に丸いLEDが天井の真ん中にあるだけ・・・なんてことに(泣)。

まずはその空間にふさわしい照明の種類を考えてみましょう。天井に取り付けるのは「シーリングライト」、全体に光を行き渡らせることができるので、大部屋で使うによく経済的でもあります。しかし、ダイニングには可愛いランプ「ペダント」を吊り下げたいですよね。

また天井に埋め込まれる「ダウンライト」も空間をオシャレに演出してくれます。ゆったりとくつろぐ部屋には、調光機能をつけてもいいですね。そして明りを絞ったら、床にひとつ「フロアライト」を置くと、ぐっとオトナの落ち着いた空間になったりします。

商店や展覧会などでよく使われるレール式の「スポットライト」も、家の中でどこか効果的に使える場所はないでしょうか? 間接照明を埋め込むのもよいですね。ベッドルームなどはこれと読書灯を組み合わせるなんてのもアリです。こちらのページがいろいろと勉強になります。

▶︎照明の取付.JP/照明の種類と特徴

ところでイサムのAKARIですが、提灯をモダンデザインに変換するアイデアを、なぜ日本人デザイナーが気づかなかったのでしょうか? 実は無地の提灯は葬式に使う物で、日本では忌まれるものだったらしいのです。だから手を出さない分野だった。コスモポリタンのイサム・ノグチだからこそできたデザイン商品と言えるかもしれません。

もう一方、和傘づくりの技術を活かしたユニークな照明器具が「古都里 KOTORI」です。江戸時代創業の京都の和傘屋さん5代目が、和傘が売れず廃業に追い込まれそうになる中、照明デザイナーと組んでヒット商品を生み出したのです。「和傘の幾何学的な竹組みや和紙を透ける光の美しさを表現したかった」そうですが、海外でも評判のようです。

写真は京都西陣のゲストハウスで見たKOTORIです。やはりすばらしいものでした。

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