大内邸に3年間暮らして

結露とカビがない

高松市・大内邸に暮らす大内です。アンシング・ホームで建てた無垢の木と漆喰壁の家に住み始めて、丸3年が過ぎようとしています。暮らしてみて感じたことをいくつか書いてみます。
まず凄いなと思ったのは「結露」がまったくないということ。新築なので「24時間換気」が義務付けで装備されるのですが、わが家はダクト式ではなく、第三種の換気でトイレと納屋に小さなファンがあるだけ(そして普段はファンを回さないことも多い)。ペアガラスの断熱性能もあるのでしょうが、多くはスギのフローリングや無垢の家具類、そして漆喰壁が「調湿機能」を発揮しているのだと思います。

3年を経たスギのフローリング。2階は30㎜厚で1階の天井を兼ねている。手前が低温乾燥の尾鷲スギ、奥が高温乾燥のスギ

 

以前、新建材の家(床はウレタン塗装のフローリング、壁はビニールクロス)に住んでいたことがあるのですが、とくに暖房を使う冬などはひどい結露でアルミサッシの窓下がびしょ濡れになるほどでした。そして掃除を怠るとそこにほこりが付いてカビが生え始めます。

そう、無垢の木と漆喰壁の家はカビとも無縁なのです。この3年間、家の中にカビを見たことは一度もありません。そのせいでしょうか、以前の暮らしではよく出ていた咳が、この家に暮らし始めてピタリと止まりました。

壁裏の断熱材がグラスウールなど繊維系で空気層がある場合、内部結露も懸念されますが、わが家はアクアフォーム(直接吹付けで発泡させるる硬質ウレタンフォーム)のおかげでその心配もありません。

掃除の楽しみ

最初、無垢材フローリングの傷や汚れを心配していました。なにしろ汚れやすいトイレや台所の床でさえ、わが家は無塗装のスギ板なのです。しかしそれも杞憂でした。汚れやすい場所にはマットを敷き、そしてまめに雑巾掛けをするなど掃除をすることで汚れを抑えることができます。もし過度に汚れたとしても、きつくしぼった雑巾をかけることでそのシミはやがて馴染んでしまうのです。そして拭き掃除を繰り返すことで、スギの色が落ち着いて渋みを増し、ツヤが出てくるのでした。

掃除機もあまり使いません。無印良品のホウキとチリトリのセットがお気に入りで。それと雑巾掛けを併用します。また、この頃はぬか袋(米ぬかを布にくるんだもの)で磨いたり、米のとぎ汁を使って雑巾がけをしたり、ツヤ出しの工夫をしています。

無印良品のほうき・ちりとりのセット。¥1,280、オススメです

 

無垢の木の板は、1つとして同じものはなく、どこを見ても飽きるということがありません。とくにスギは驚くほどバリエーション豊かな表情を持っていて、その木目と節の模様が掃除を繰り返すことで板の模様と顔馴染みになっていくのです。無垢の木の掃除は、ただ単にゴミや汚れを取るだけでなく、美しくエージングされていくという楽しみがあるのです。

漆喰の凄さ

さらに驚かされたのは漆喰です。漆喰壁に関しては、まったくといっていいほど掃除をしていないのですが、この3年間でほこりがほとんど付いていないのです。もちろん汚れも黄ばみもまったくありません。塗った当時の白さをそのままに変わらず保持しています。

もともと気密性が高いのでほこり自体も少ないとは思うのですが、実は漆喰は静電気がほとんど起きないのです。それが美しさを保っている大きな理由だと思います。そのほか漆喰は、耐火性や調湿機能にも定評があります。

漆喰もまた、汚れやすいのではないかとびくびくしていましたが、ちょっとした汚れ、たとえば泥汚れを付けてしまったときなどは、サンドペーパーでこすってやると消えてしまい、削り跡もほとんど解らないのです。

そしていちばんの良さは空間のやすらぎでしょうか。住んでみればわかるのですが、爽やかで居心地よいのです。ファンを回さなくとも化学臭はまったく感じません。また、たまに暖炉の煙が漏れたり、宴会で魚焼きの臭いが出たときも、1日置くとほとんど臭いは消えてしまいます。

左官さんが塗った漆喰壁。微細なテクスチャーが解るでしょうか。スギ材の窓枠がまたよく調和するのです

 

美的な観点でもいいものです。左官職人さんに塗ってもらった所はまるでビニールクロスのように平滑ですが、よく見ると微妙なザラつきの波が感じられます。その微妙なゆらぎが、視覚的にも優しくて温かいのです。

気密性のある堅牢な家でありながら、内部は草原や森のように爽やか・・・。自然素材はやや単価が高くなりますが、実際に暮らしてみて、長い目で見ればだんぜんお得だと思います。まだまだ書きたいことがあるのですが、次回に。

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